フロムスクラッチのGROw 1Day Jobに参加した

12/20(金)、大阪にてフロムスクラッチが1日インターンをやるというので行ってきた。その時の体験を覚えている限り得たままにざっくりまとめる。

内容

  1. キャリア公演
  2. 会社経営疑似体験ワーク

キャリア公演

フロムスクラッチの経営陣による 、「産業構造の大変革時代におけるグローバルな視点からのビジネストレンドの”本質”」、「就職活動初期に持つべきキャリアの考え方」 についての公演だった。

100年後の世界

100年後の世界がどうなっているか考えたことはあるだろうか。例えば、癌によって死亡する確率は現在は25%だが、ナノマシンのような技術によって100年後には0.01%になるかもしれない。また、バイオテクノロジーの革新や3Dプリンターの技術の向上に伴って、100年後の火星に住む人類は10万人になるかもしれない。さらには、深層学習の発展によって人類のIQが10000となるかもしれないと言う。もちろんこの限りではなく、テクノロジーの発展によって100年の間に世界はすっかり様変わりするだろうと考えられている。しかし、特に上に挙げた例など本当に実現できるだろうか?と疑問に思う人もいるかも知れない。

ここで、『二十世紀の預言』[1]という1901年の記事をご存知だろうか?当時その記事を目にした人々は「夢物語が過ぎる」と言ったようだが、完全にとは言わないものの大部分が自動車、飛行機、新素材開発、発電によって既に実現できている。そしてその根幹には石油の存在がある。

そのアナロジーで、上のような例はまさに「二十一世紀の預言」というべきで、今世紀中に実現できても何ら不思議ではないはずだ(と願っている)。実際、これから来ると言われているものにはAI, Robotics, Drone, Nano-tech.等があるが、それらには全てデータが根幹にある。二十世紀が石油の時代だったなら、二十一世紀はデータの時代なのだ。

データの重要性

いまデータが注目されていることに対する裏付けをいくつか示そう。

時価総額ランキング

平成最後の時価総額ランキング。日本と世界その差を生んだ30年とは? 』[2]

これは平成元年と令和元年の時価総額ランキングに関する記事だ。詳細はその記事に任せるとして、平成元年時点で時価総額が大きかったのは金融業界のように利益率が高い企業であった。一方、令和になって時価総額が大きい企業に共通するのは、ビッグデータを保有しており、それを活用するノウハウを持っている企業なのだ。

宇宙開発

グーグル、アマゾン…ITの巨人はなぜ宇宙に巨額投資するのか? 』[3]

今、Amazon, Google, SPACEX(PayPalのイーロン・マスクが創業) といった企業は宇宙開発に注力している。もともとIT領域で成功している彼らがなぜ宇宙に目を向けているのだろうか。

2019年現在、40億人もの人々がインターネットに繋がっていると言われていると言われている。40億と聞くと大層な数字に聞こえるかも知れないが、割合でいうと50%程度に過ぎない。残り半分の人々がインターネットに繋がるためには、自ら率先して衛星を打ち上げて宇宙から届けるのが手っ取り早い。また宇宙からインターネットを提供すれば、文字通り地球規模のビッグデータを手に入れることができる。そのために彼らは今宇宙でビジネスをするために巨額の投資をしているのだ。

データによる冷戦

データをめぐる「新時代の冷戦」が、いま静かに始まった』[4]

ここらへんはメモをとるのを忘れてた(というより重要なのはわかってたけどあんまり僕に刺さらなかった)けど、データが資産となりつつある一方で、情報インフラ型の企業に自国民のデータが流出していくのを危惧したEUがGDPRを打ち出したとかそういう話だったなぁ。(唐突な口語)

2015年にFacebookがイギリスに払っていた法人税が極めて少額だったのは記憶にあったが、たったの80万円だったというのは正直驚いた。

我々はどうキャリアを歩むべきか?

経済産業省は新産業構造ビジョン(2017)というものを出している。

新産業構造ビジョン』[5]

この中で書かれている「社会を生き抜く教養」として、言葉、問題解決能力、そしてデータリテラシー(データドリブン思考、データエンジニアリング)とある。

日本の就活のトレンドが未だ平成初期と変わらない一方、世界やそれを取り巻く環境は刻一刻と変わっている。上の話が世界で起きつつある以上、我々はそれを見据えた上で自分のキャリアを考えるべきだ。(もちろん、世界のトレンドを見た上で自分がやりたいことをやるのが悪いというわけではない。時代の流れを意識し続ける事が大事なのだ。)

感想

データの分析やデータそのものが価値を持ち、それが原動力となって世界が変わっていくというのが再確認できたし、ある程度実感を持てた。また、Googleが宇宙に進出していることは知っていたものの、その理由を知らなかったので、憶測の形ではあるものの意図の一側面について聞くことができたのは意義があったと思う。

会社経営疑似体験ワーク

概要

32人が4つのチームに別れ、「各々が経営陣として会社経営をする」というテーマのボードゲームを行った。詳細は言えないが、資本金をもとに、人材採用、育成、開発、営業、経営改革を行い(様々な制約があるので素早くかつ的確に意思決定していかなければならない)、どれだけ利益を生み出しつつ、他のチームと差別化していくかといった内容だった。また、Breaking Newsという形で世界のトレンドを取り入れてなければならない、というルールもあった。

感想

  • 考えるべき時間が短いにも関わらず、意思決定をディーラーに示すのが少しでも遅れると「しないという意思決定をした」とみなされ、強制的にパスされるのがかなりきつかった。
  • 8人が同じ方向性を持っているわけではないので、経営戦略を決めるまでに時間がかかってしまった。それぞれが専門性を持つ役割に分担したほうが効率的な決定を下せたと思う。
  • 他の企業と差別化することを意識するあまり、ニュース(トレンド)をないがしろにしてしまったり、自社の利益を伸ばすことに注力できずに利益を伸ばすことができなかったのは良くなかった。
  • それに伴い、途中で経営方針がブレてしまい、「エンジニアを育成し良い製品を生む」ために行った投資が無駄になってしまったのは良くなかった。資本が限られた中で経営を回すために「理念を立て、それに基づく戦略を立てる」重要性を実感した。

解説(を聞いて学んだこと)

ビジネスを行う上では様々なプロセス(調達、開発、生産、調査、広報、物流)があり、それぞれについてマーケットを俯瞰しながら意思決定をしていかなければならない。

ビジネスを行うためには理想の姿(これ自身も変化していく)があって、それに向かうために現状(市場・競合の変化、人材の育成)と絶えず比較を行い、改善していかな蹴らばならない。一方、理想の姿に向かうための課題は絶えず増えていく上、複雑に絡まり合っていくので、意思決定を下すのは発散的に困難になる(それでも決定は絶えず下していかなければならない)。

資本が少なく、競合も少ない最初のうちは「なんとなく手持ちの商品を売り込む」だけで良いが、上の問題に向き合わない限り、同じ行動をし続けなければならず、資本は増えていかない。

それを回避するためにビジョン(根幹にあり変化しない)、ビジョンに基づく戦略(現状と未来を踏まえ変えていく)があり、ビジョンを実現するための経営をせねばならない。

References

[1] 過去の未来予測の検証 ~サブプライムローン問題を予測した人々~

[2] 平成最後の時価総額ランキング。日本と世界その差を生んだ30年とは?

[3] グーグル、アマゾン…ITの巨人はなぜ宇宙に巨額投資するのか?

[4] データをめぐる「新時代の冷戦」が、いま静かに始まった

[5] 新産業構造ビジョン

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